2026年度 理工学部 電気情報工学科 3年生向けの配属情報です。研究室見学会については10月以降に更新します。下記によくある質問集を電気情報工学科の先生方のHPを参考に作成してみました。質問があれば、いつでもご相談ください。
連絡先:hisano [at] keio.jp([at]は@に置き換え)
通信工学全般を取り扱い、特に光通信とセマンティック通信に関するトピックが多い研究室となります。積極的なAIの利用を推進しています。2026年4月にできたばかりで、みなさんが1期生です!
2027年度の体制(予定):
阪大(前職):博士x2名、修士2年x1名
慶應大:修士2年x1名、修士1年x2名、学部4年(みなさん)x4名
慶應大の修士生の先輩は津田研究室から移籍予定です。
電気情報工学科では、「エレクトロニクス」、「フォトニクス」、「インフォマティクス」の3分野に各研究室を分類しており、久野研究室は「フォトニクス」に位置付けられています。実態としては、情報通信系の研究室です。通信の中でも光通信が専門なので、「フォトニクス」に分類されています。無線通信も研究しているので、「インフォマティクス」にも大きく関連していて、光:情報=6:4くらいの比率です。
まだはっきりと決まっていませんが、だいたい4名くらいと伺っています。もし定員より多くの学生さんから希望をいただいた場合は、
専門科目の成績(
通信分野への志望度
修士課程進学の意思
などを参考に多角的に判断して、メンバーを決めたいと思います。成績だけで決めることはありません。
自宅から遠い学生さんもいると思いますので、毎日来る必要はないです。自宅で取り組んでくれて大丈夫です。久野も雨の日は在宅勤務をしていると思います。
ただし、ミーティングや輪講、実験など必ず研究室に来ないといけない日もあります。
8年ほど教員をやって思うのは、毎日研究室に来る学生さんほど研究が捗っています。あと、シンプルに久野は学生と話すのが好きなので、来てくれると雑談できて嬉しいです。
コアタイムは設けません。ただし、常に自由というわけにはいきません。
毎週ある進捗報告のミーティング(週1)と輪講(週2)は出席必須です
実験機材が限られるので、機材が被る学生同士はシフトを上手く組む必要があります
これら以外の個人の研究活動は基本的にはコアタイムなしです。
2027年度より輪講を予定しています。今のところ、週2回ペースで進めてもらおうと考えています。研究に取り組むにあたり、必須の知識を輪講で取り組む予定です。教科書を指定するので各章担当を決めて、順番に講師となっていただきます。
光ファイバ通信ライン:光伝送工学
セマンティック通信ライン:深層学習
共通:通信方式、符号理論、信号処理
通信システムなので、ソフトウェアもやるしハードウェアもやります。両方とも、もしくは片方だけ興味がある人でも大丈夫という意味ではどんな方でも向いています。研究内容の基礎も配属初めの輪講会で勉強しますし、通信分野に少しでも興味があれば大歓迎です。
目安として、1200時間ほど研究に取り組めばだいたいその分野のことが少しずつわかるようになると考えています。このため、学部生の一年間に1200時間、修士生の二年間に2400時間は最低限研究に稼働を割いてほしいと期待します。(ボーッと研究のことを考えている時間や輪講の時間も含みます)
単純計算すると、月20日研究した場合、1日5時間ですが、規則正しく5時間取り組む必要はありません。調子の良し悪しに合わせて、みなさんのペースで研究していただけたらと思います。僕が学生のときは、実験しているときは1日10時間以上実験室に閉じこもっていたりしましたが、普段は1、2時間とかしか研究しないタイプでした。
多いな!?と思われてしまうかもしれませんが、例えば、英語がなんとなく聞き取れるようになると言われている学習時間は1000時間、難関とされる大学入試に向けた勉強時間は2500〜3000時間、電気情報工学科で想定される年間取得単位数を文科省の推奨勉強時間で換算すると年間約2000時間なので、出来るかな?と不安になるほどではないので安心してください。
頑張って時間を割いても上手くいかない場合と単純にサボっていた場合というのでは話が全然違うので、みなさんとお話しつつ柔軟に対応したいと思います。
久野の得意領域である通信工学分野を主軸に色々展開していきたいと思います。初めのうちは研究テーマを紹介しますので、それに取り組んで基礎的な勉強を行いつつ理解を深めてほしいです。研究テーマを見つけることも研究の醍醐味の一つなので、修士課程からは教員とディスカッションしながら、何に興味があるか一緒に探っていきたいと思います。また、久野が抱えているプロジェクトがいくつかあるので、それに参画していただくこともあります。
学部〜修士の間に最低一度は国際会議に参加してもらいたいなと思います。もちろん研究費から全額負担します。慶應大自体からも修士の学生さんには補助が出ることもあるので安心してください。また、博士課程に進む場合は、海外の大学で武者修行するチャンスもあります。オランダのEindhoven University of Technology(TU/e)やイギリスのUniversity College London(UCL)と共同研究していますので、これらのプロジェクトに参画いただいた学生さんはオランダやイギリスに渡航して研究留学するチャンスもあります。
学外との共同研究もたくさんしているので、みなさんにも関わっていただこうと考えています。久野の古巣の大阪大学をはじめ、色々な研究機関と共同研究をしています。変わった例としては、今年の7月は船に乗って実験をしました。外部の方とディスカッションして、自分の戦闘力を常に振り返る営みは大切だと思います。
共同研究先一覧:大阪大学,東京理科大学,オムロンサイニックエックス,NICT,JAMSTEC,トリマティス
まだまだこれからですが、以下の環境は整備予定です。
一人一台ずつMacBook Airを配布(新古混在です)
セマンティック通信チームは、DGX Sparkを配布(余裕があれば)
光通信チームは、高性能ワークステーションを共有
ClaudeやChatGPTなどの生成AIサービス
修士から一人一席専用のデスク(学部生はフリーアドレスデスク)
2026年度配属のみなさんは席に余裕があるので初めから専用デスクがあります!
実験環境については、たくさんの外部協力者さまのおかげで色々と利用可能です。
光ファイバ通信実験:K2キャンパスのオープンラボやNICT、大阪大学
光空間通信実験:矢上に整備予定であるのと、現在は大阪大学に設備を設置
水中音響通信実験:JAMSTEC@横須賀の水槽を借りて、年に数回実験
水中可視光通信実験:トリマティス@堀切菖蒲園のパイプ水槽を借りて、年に数回実験
もちろんぜひ続けてください。社会との関わりは大切です。ただし、アルバイトを理由に研究が進まなくと本末転倒ですので、それはやめてほしいなとは思います。また、修士課程からは生活の主体を研究活動に置いてもらう必要があります。研究室でアルバイト雇用やリサーチアシスタント雇用もできるので,事情があれば話し合いましょう.
みなさんの人生がかかっているので、頑張って就活してください。修士の場合、上にも書きましたが合計2400時間は最低限研究をすることを期待していますので、就活で研究時間が少なくなったとしても、他の期間でカバーしてくれたら良いように考えています。また、電気情報工学科と関連の深い企業を目指すのか、コンサルや商社のように関連があまりない企業を目指すのかで就活の忙しさも大きく異なると思います。後者の場合は、研究時間2400時間なんてとても取れないと思いますので、そこは教員と相談し合える機会を設けるつもりです。
大阪大学時代の学生さんの例しかなくて申し訳ないですが、NTTグループが最多です。通信関係の企業が多いです。久野もNTT研究所出身なので、ESの添削等のサポートもできます。
NTTグループ(NTT研究所、NTTデータ、NTTドコモなど)
三菱電機、NEC、住友電工、ソニー
三井物産(これはイレギュラーですね)
就活のサポートなるかはわかりませんが、インターンシップの紹介等はできます。
通信工学は、電気情報工学科で学ぶ知識を総動員して挑戦できる「総合格闘技」ともいえる分野です。電磁気学や電気回路はもちろん、応用数学、信号処理、情報理論、プログラミング、画像処理、機械学習、半導体・電子回路、さらにレーザ・フォトニクスまで、学科で学んだ一見異なる知識が、一つの通信システムの中でつながります。さらに、センサや制御工学もAI・通信と組み合わせることで、サイバーフィジカルシステムやフィジカルAIへと発展します。「授業で学んだこの知識は、いったい何に使うのか」その答えが、実際にシステムを考え、作り、動かす中でつながっていくことが、この研究室で研究する大きな面白さの一つです。みなさんがこの学科で学び得た武器でともに世界と競いましょう。
通信分野は、政府の17戦略分野の「情報通信」に直接位置付けられています。間接的にも、「AI・半導体」、「デジタル・サイバーセキュリティ」、「航空・宇宙」、「海洋」など複数の重点分野を横断して重要視されています。